[コラム05]「息」について

「息」は「自ら」の「心」の状態と書きます。

呼吸の状態ほどその人の心の状態を表しているものはありません。全く一体だといってもよいのです。私たちの身体は命の自動制御装置が配備されていて、命に関することは、自動的に無意識のうちにしてくれるように設計されています。血圧、体温調節、脈拍、自律神経、ホルモンバランスなど、、、。逆に言うなら、意識ではコントロールできない領域なのです。

しかし、唯一「呼吸」だけは、意識しても出来るし、無意識でも出来ます。だからこそ、呼吸を通して、自律神経系をコントロールし、焦りを静めたり、頭を冷静にしたり、心を平安にする力があるのです。

太古の昔から、世界中の宗教家たちは、瞑想、座禅、祈り、勤行、読経、賛美歌などによって呼吸法を実践しています。私たちの脳細胞は、まだ、天才でも1割ぐらいしか使っていないと言われています。酸素を一番必要としているのは、脳細胞です。

呼吸を本来あるべき正しい状態にすることによって、人間の潜在能力は、もっともっと無限の力を発揮するようになるでしょう。

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